2014年12月25日木曜日

老司校区を知ろう 18

第18回 老司の石碑

治水記念碑(老松神社境内)


 1912年(大正元年)、老司大池と笹池の水源が枯渇し稲作に必要な灌漑用水が供給できないという事態になりました。

 老司の村人は大池の水源確保について協議を重ね、隣接する岩戸村片縄区の水利関係者に窮状を訴え余剰水を分けて頂くよう懇願したところ快く了承して頂き、大正元年11月に工事を着手し、大正3年3月に竣工しました。

 片縄の池から疎水溝140間、その内暗渠21間を以て大池に水を溜め、更に笹池に87間の暗渠を掘り通水し、両池より灌漑を受ける稲田が41町歩にもなりました。その後両池の用水は枯渇することなく恩恵を受けました。笹池は現在灌漑用水の役目が終わり、雨水対策の調整池となりました。    

 老司の窮状を救ってくれた片縄区の温情を子々孫々に伝えるために建立した碑です。



 他にも、中尾田由来碑(左:老松神社境内)、中村喜作翁之碑(中:老司4丁目)、藤原佐助翁の碑(右:老司2丁目)があります。

<老司公民館だより 2013年2月号>